劇団劇作家ブログ
現在、劇団劇作家に参加している劇作家がお送りする日常のあれこれ
〆切本
2016年11月15日 (火) 20:11 | 編集
〆切本 表紙

 十二月第一週と第三週に拙作が上演されます。両方とも新作です。
 写真は執筆時に大変お世話になったその名も『〆切本』(左右社)。

〆切本 裏表紙

 刻々と迫る納期、頑として転がらないプロット。タバコの本数と、吸うためにベランダへ出る回数が頻繁になり、やけくそで昼寝をしては自己嫌悪に目覚める夕暮れどき、いつもこの本が私のそばにいてくれました。「みんな〆切と一緒に書いてるんだよ、〆切と一緒だから書けるんだよ。」そっとめくる頁から何度励まされ、涙ぐんだことでしょう。登場する作家の言葉と生態に、我が劇団の劇作家を当てはめて一人興じたこともありました。
 今は次作に向けて資料を集める日々。辛い時はまた『〆切本』を読み返すのだと思います。

 有吉朝子
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忠臣蔵
2016年10月17日 (月) 05:14 | 編集
かなり長い間「山篭り」みたいな状態で、このブログにも投稿できずにいましたが、ようやくコメントを書ける状況になりましたので、本当に久しぶりに投稿します。

東京の半蔵門に古典芸能を中心に上演する国立劇場という劇場があります。そこが今年開場50周年を迎えたため、記念の公演が9月から来年3月まで次々と上演されることになっています。
そんな記念公演のラインナップの中で、大きな「目玉」となっているのが、歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』の《3ヶ月連続完全通し上演》という企画です。

通称『忠臣蔵』というこの芝居は、「赤穂浪士の敵討」を題材にした浄瑠璃人形芝居(今で言う文楽)を歌舞伎化したもので、約250年前の初演以来現在に至るまで数え切れないほど再演が繰り返されている「大ヒット作」です。
しかも、現在は多くの歌舞伎作品が「見取り」(元来の脚本から好評な場面だけを選び、他の作品と並立して上演する形式)での上演なのに対して、この『忠臣蔵』は「通し」(興行上可能な上演時間内で、元来の脚本の主要な場面を序盤から終盤まで通して単品で上演する形式)での上演が多いので、まさに「超人気作品」と言えるのです。
しかし、いくら人気がある『忠臣蔵』でも、現代の社会状況からみて上演時間も限られますから、一日で全ての場面(大きく分けて11あります)を「通し上演」するのは無理なので、現行では昼夜二部制にしてそれぞれ3~4幕ぐらいに分けて上演する形式が一般的です。
そんな中で、今回の記念公演は3ヶ月にわたって「上演可能な場面を全て網羅した完全通し上演」(公演チラシより)で見せるという企画で、滅多に上演されない場面も含まれており、出演する役者陣も充実しているので、貴重な公演だと思います。

今月開幕した「第一部」では、高師直に侮辱を受けた塩冶判官が師直に斬り付けて切腹し、主君の無念を晴らすため家老の大星由良之介たち浪士が敵討を決意するまでを描きます。
そして今回は、いわゆる「サイドストーリー」のため普段は上演の稀な「桃井館」や「裏門」という場面も上演されています。これらの場面を含めて見ることで、今なお人気がある『忠臣蔵』という作品の魅力がわかると思います。

今まで歌舞伎を一度も見たことがない方も、何度か見たことがある方も、歌舞伎の魅力に触れる絶好のチャンスなので、お時間があれば劇場に足を運んではいかがでしょうか。(国立劇場なので、3階席ならチケット代が2,800円か1,800円でOK!)

校倉元
劇作家女子会×劇団劇作家共催「ミュージカル講座」無事に終了しました!
2016年10月01日 (土) 19:11 | 編集
皆様こんにちは。
劇団劇作家メンバーになってそろそろ1年ですが、後輩が入るまでは何年たとうがピチピチの新人で押し通すつもりのモスクワカヌです。

さて、劇作家女子会×劇団劇作家共催で開催しましたミュージカル講座。
講師に青井陽治さん、宮川彬良さんという、日本ミュージカル界の第一線で活躍されている方々をお迎えし、ミュージカルを根っこから掘り下げようという今回の企画。
おかげさまで大勢の方にご来場頂き、盛況のうちに終了することができました。



日本の舞台芸術において「ミュージカル」というジャンル確立に尽力されたパイオニアであり、血の通った自身の体験を、著名なミュージカル公演の裏話や創作秘話を交えつつ惜しみなく語ってくださった青井さん。でてくる名前がいちいちビッグなので、ミュージカルファンはそれだけで大興奮です。

「映画版のコーラス・ラインは機会があれば忘れてください」というパンチのきいた名言に、ミュージカルファンを自称しつつ映画版しか見たことのない私は打ちのめされました・・・。



そして、大活躍中の作曲家、舞台音楽家であり、「ウエスト・サイド・ストーリー」を例にして、物語の世界観を表現するために、音の理論がどのようにメロディのなかに組み込まれているかを、わかりやすく、受講者が新鮮な驚きをもって受け取れるように講義してくださった宮川彬良さん。
音楽とはすべからく作曲家のパッションから生まれ出てくるもの、となんとなく思っていた私は目からウロコが剥がれまくり。
宮川さんのピアノと歌で聴いた「somewhere」は贅沢すぎて鳥肌もの。



物語のみならず音楽の世界観を表現するために、その曲がどのような音の理論、計算でもって組み立てられているか。
理論、計算と書くとなんとなく冷たい印象がありますが、その緻密な構造が聴く人の感情を大きく飛躍させる秘密について明かしてもらいました。

しかし、お二人の講義と、その講義を支える経験と知識量がすごすぎて、ミュージカルを勉強する講座なのに早々に

「あ、私、こんなに勉強できないわ・・・」

という諦めモードに入ってしまった私・・・。

来年5月に、劇作家女子会。メンバーとしてミュージカル公演を行うのですが、

果たして私は書けるのか
こんなに難しいことを色々考えてやっていけるのか
来年までにこんなに勉強できるのか無理です

と、講義の間中グルグル。

皆でミュージカルについて勉強しようぜ的なコンセプトの講義なのに、主宰の1人である私がすでに勉強についていけない気持ちMAXの、大変悲しい事態・・・。

ですが講義の最後、締めに入った青井さんと宮川さんの言葉。

「やっぱりね、ミュージカルの表現が目指すところは世界平和なんですよ」

そう言われて、気負っていた気持ちがストンと落ち着きました。

もちろん勉強は大事なのですが、知らないことが多くてもミュージカルを恐がることはないんだなと。

世界平和という言葉で、講師のお二人から、ミュージカルという表現は懐が深いものなのだと伝えられた気がするのです。

この講義で得た驚きや、自分の目線と違う角度から物事が見える喜び、知識をきちんと来年5月のミュージカルへ生かして、恐れず真摯に取り組んでいきます

主宰した劇作家女子会。のメンバー、また共催の劇団劇作家のメンバーも、受講者の方とともに驚き楽しみながら、ミュージカルについて学ぶことができた2時間半でした。

あらためて、講師の青井陽治さん、宮川彬良さん、そしてご来場頂いた大勢の受講者の皆様に、心よりお礼申し上げます。

ミュージカル講座、開催します。
2016年09月07日 (水) 22:19 | 編集
※この講座はご予約が定員に達したため、受付を終了いたしました。ありがとうございました。(9月21日22:30)


劇団劇作家では、このたび、劇作家女子会と共催で、ミュージカル講座を開催します
ミュージカルをもっと楽しみたい方、ミュージカルを書きたいと思う方、私たちと一緒に学びませんか?
以下、詳細です。




ミュージカル講座 
~ミュージカルを輝かせる音楽と構造~

ミュージカルでは、歌がドラマを運びます。
それを可能にする脚本の構造とは、どのようなものでしょうか? 
音楽が劇文学を展開するとは、どういうことでしょうか?
今回の講座では、第一線でご活躍されている二人の講師をお招きし、『ウエストサイド物語』『サウンド・オブ・ミュージック』などを題材にお話を伺います。
ミュージカルを根っこから知る貴重な機会に、ぜひ、ご参加ください。

【講師】青井陽治(演出家・翻訳家・訳詞家)、宮川彬良(作曲家・舞台音楽家)※50音順
【日時】9月26日(月)19時~21時30分
【会場】座・高円寺(杉並区高円寺北2-1-2) 地下3階 けいこ場2
【参加費】1,500円(当日、受付窓口にてお支払いいただきます)

【参加資格】なし(ミュージカルをよくご覧になる観客の方、ミュージカルを書きたいと思う作家の方、ミュージカルに出演したい俳優の方など、どなたでもご参加いただけます)
【募集人数】30名(定員になり次第締め切らせていただきます)

【応募方法】件名を「ミュージカル講座予約」とし、以下の事項をご明記のうえ、 gekisakujoshi@gmail.com までメールでお申込みください。
1. お名前/ふりがな
2. ご参加人数
3. ご連絡先

【主催】劇作家女子会。
【共催】劇団劇作家



皆様のご参加をお待ちしております
虹の刺青
2016年09月07日 (水) 08:34 | 編集
東池袋のアートスペースサンライズホールで『虹の刺青』を打ちます。

「虹の刺青」チラシ表

「虹の刺青」チラシ裏
詳しくはコチラ


喜劇女優清川虹子と、彼女の手記を書くためにやって来たシャドウのライター影子。
清川虹子の人生を軸に、取材する影子の想いと生きようを描きます。

8日(木)から10日(土)までは、15:00と19:00 11日(日)は12:00と15:00で
す。

なお10日の昼の部終了後にアフタートークがあります。
出演は昨年暮、紀伊國屋ホール50周年記念特別女優賞を受賞した市川夏江さんが
清川虹子さんとの思い出を語ります。

よろしくお願いいたします。

大森 匂子
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