2023年01月06日 (金) 20:30 | 編集
新年あけましておめでとうございます。
年始のご挨拶が遅れてしまいましたが、本日は天赦日かつ一粒万倍日。
劇団劇作家のメンバーも、劇作家として、劇団として、ますます発展していけますよう精進していく所存です。
皆様、2023年もどうぞよろしくお願いいたします。

年始のご挨拶が遅れてしまいましたが、本日は天赦日かつ一粒万倍日。
劇団劇作家のメンバーも、劇作家として、劇団として、ますます発展していけますよう精進していく所存です。
皆様、2023年もどうぞよろしくお願いいたします。

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2022年12月12日 (月) 10:44 | 編集
『世界が私を嫌っても』
15日の初日を前に、先日、小屋入り直前の稽古場にお伺いしてきました。
私が伺ったのは、芝居の前半から中盤にかけての場面を通す稽古の日。
諏訪の田舎でトルストイやゾラとなることを夢見ながら、友人たちと笑い話に興じていた少女、平林たい子。
彼女が故郷を飛び出し、貧困や迫害、娘の死、作家として芽が出ぬ日々に挫折しかけながらも、故郷の友人の訪問をきっかけに奮起するまでを、見させて頂きました。
作者である有吉朝子さんが書き、小石川桃子さんの演じる平林たい子は、走る火の玉のような人です。
勢いが弱くなることはあっても、けして消えない炎をずっと抱えているような煌めきと、女性が自立し、書き、学ぶことにまだまだ偏見があった時代のむかい風から、それを必死にかばっているような切実さや怒りが、台詞や佇まいから発光しています。
本作には、平林たい子をはじめ、日本の歴史に名を遺した実在の作家達が大勢登場しますし、彼らの個人史と激動の時代は切り離せない関係があります。
作家としての栄えある功績や苦難、たい子が矜持や理想を戦わせる場面も見ごたえがありますが、そうした歴史のなかの大きな出来事だけではなく、まだ定まらない夢を語ることや友人同士で笑いあうこと。お弁当を喜んだり、幼い子のおしめを変え続ける暮らしのこと。病を得た友人に林檎をすりおろそうかと聞く日常もまた細やかに書かれているところが、個人的にとても好きです。
「林檎のシャクシャクという音を響かせたい」
「この場面の間に林檎を食べきるのを芝居の都合のように見せたくない。ちゃんと林檎を食べられるようにしたい」
「真面目な話をしようとしていることと、恋人を可愛いなと思う気持ちを同時に進行させてください」
稽古中は、ごく普通の人間の営為にも、演出家の西本由香さんの丁寧な目が配られています。
作家、平林たい子の人生を軸に、戦前、戦中、戦後の国の変遷の歴史も描く、大河ドラマのような本作。
戦争をはさむ歴史の、うねるような大きな流れを背景にしながらも、時に流転し、時に羽化を遂げる個人史の悲喜こもごもが、その波間にしっかりと浮きたっている様が、この劇の見どころになっています。
『世界が私を嫌っても』15日に初日の幕があがります。
おかげさまでお席の少ない回も出てきておりますが、以下の予約フォームからのご予約受付中です。
https://www.quartet-online.net/ticket/wj4rqze
公演情報はこちらから
http://gekisakka.blog100.fc2.com/blog-entry-674.html?sp
皆様のご来場をお待ちしております。
(文責:モスクワカヌ)
劇団劇作家主催12月公演 「日本の劇」戯曲賞2020佳作選出作品
平林たい子没後50周年記念
『世界が私を嫌っても』
脚本:有吉朝子(劇団劇作家)
演出:西本由香(文学座)
■あらすじ
明治38年、平林たい子は信州諏訪に生まれた。幼なじみの伊藤千代子と女学校へ進み卒業の夜、大作家を夢見て東京へ旅立つ。
「夢が無ければ死んだも同じ」と自らの信念に基づき行動するたい子。流浪の身となり我が子の死を経験する。林芙美子と本郷で共同生活、活動家となった千代子とも再会する。やがて流行作家に成長、夢を実現したかに見えた。しかし日本は戦争へ突き進み言論への弾圧が強まる。抵抗した彼女は捕らえられ病によってペンの持てない体となる。
世間には再起不能と思われたが敗戦後は文壇に復帰、「不死鳥」と称賛される。だが彼女の身辺に再び不穏な空気が漂うのだった…。
(この作品は実在の人物をモデルにしたフィクションです)
■会場:TACCS1179
〒161-0034
東京都新宿区上落合1-17-9
※西武新宿線「下落合」駅徒歩3分
※会場は地下にありエレベーター等の設備がありません。恐れ入りますが、車いすでのご入場が難しい旨あらかじめご了承ください。
■日時:2022年12月15日(木)~18日(日)
12月15日 14:00/19:00★
12月16日 14:00/19:00★
12月17日 13:00/18:00★
12月18日 13:00
※★ナイトチケット
※開場は開演の30分前
※12月16日(金)19:00はLIVE・アーカイブ配信をします
■チケット料金(全席自由)
一般:前売り4800円(当日5000円)
学生U-18:3500円
★ナイトチケット:4300円
障がい割引:2500円
配信:2000円(映像配信チケットはPeatixにて販売、詳細は後日発表)
※学生U-18は、学生の方、18歳以下の方のための割引チケット。当日受付で学生証もしくは年齢を確認できるものをご提示ください。
※障がい割引は、障がい者手帳(身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳)をお持ちの方にお求め頂けるチケット。当日受付にて障がい者手帳をご提示ください。


15日の初日を前に、先日、小屋入り直前の稽古場にお伺いしてきました。
私が伺ったのは、芝居の前半から中盤にかけての場面を通す稽古の日。
諏訪の田舎でトルストイやゾラとなることを夢見ながら、友人たちと笑い話に興じていた少女、平林たい子。
彼女が故郷を飛び出し、貧困や迫害、娘の死、作家として芽が出ぬ日々に挫折しかけながらも、故郷の友人の訪問をきっかけに奮起するまでを、見させて頂きました。
作者である有吉朝子さんが書き、小石川桃子さんの演じる平林たい子は、走る火の玉のような人です。
勢いが弱くなることはあっても、けして消えない炎をずっと抱えているような煌めきと、女性が自立し、書き、学ぶことにまだまだ偏見があった時代のむかい風から、それを必死にかばっているような切実さや怒りが、台詞や佇まいから発光しています。
本作には、平林たい子をはじめ、日本の歴史に名を遺した実在の作家達が大勢登場しますし、彼らの個人史と激動の時代は切り離せない関係があります。
作家としての栄えある功績や苦難、たい子が矜持や理想を戦わせる場面も見ごたえがありますが、そうした歴史のなかの大きな出来事だけではなく、まだ定まらない夢を語ることや友人同士で笑いあうこと。お弁当を喜んだり、幼い子のおしめを変え続ける暮らしのこと。病を得た友人に林檎をすりおろそうかと聞く日常もまた細やかに書かれているところが、個人的にとても好きです。
「林檎のシャクシャクという音を響かせたい」
「この場面の間に林檎を食べきるのを芝居の都合のように見せたくない。ちゃんと林檎を食べられるようにしたい」
「真面目な話をしようとしていることと、恋人を可愛いなと思う気持ちを同時に進行させてください」
稽古中は、ごく普通の人間の営為にも、演出家の西本由香さんの丁寧な目が配られています。
作家、平林たい子の人生を軸に、戦前、戦中、戦後の国の変遷の歴史も描く、大河ドラマのような本作。
戦争をはさむ歴史の、うねるような大きな流れを背景にしながらも、時に流転し、時に羽化を遂げる個人史の悲喜こもごもが、その波間にしっかりと浮きたっている様が、この劇の見どころになっています。
『世界が私を嫌っても』15日に初日の幕があがります。
おかげさまでお席の少ない回も出てきておりますが、以下の予約フォームからのご予約受付中です。
https://www.quartet-online.net/ticket/wj4rqze
公演情報はこちらから
http://gekisakka.blog100.fc2.com/blog-entry-674.html?sp
皆様のご来場をお待ちしております。
(文責:モスクワカヌ)
劇団劇作家主催12月公演 「日本の劇」戯曲賞2020佳作選出作品
平林たい子没後50周年記念
『世界が私を嫌っても』
脚本:有吉朝子(劇団劇作家)
演出:西本由香(文学座)
■あらすじ
明治38年、平林たい子は信州諏訪に生まれた。幼なじみの伊藤千代子と女学校へ進み卒業の夜、大作家を夢見て東京へ旅立つ。
「夢が無ければ死んだも同じ」と自らの信念に基づき行動するたい子。流浪の身となり我が子の死を経験する。林芙美子と本郷で共同生活、活動家となった千代子とも再会する。やがて流行作家に成長、夢を実現したかに見えた。しかし日本は戦争へ突き進み言論への弾圧が強まる。抵抗した彼女は捕らえられ病によってペンの持てない体となる。
世間には再起不能と思われたが敗戦後は文壇に復帰、「不死鳥」と称賛される。だが彼女の身辺に再び不穏な空気が漂うのだった…。
(この作品は実在の人物をモデルにしたフィクションです)
■会場:TACCS1179
〒161-0034
東京都新宿区上落合1-17-9
※西武新宿線「下落合」駅徒歩3分
※会場は地下にありエレベーター等の設備がありません。恐れ入りますが、車いすでのご入場が難しい旨あらかじめご了承ください。
■日時:2022年12月15日(木)~18日(日)
12月15日 14:00/19:00★
12月16日 14:00/19:00★
12月17日 13:00/18:00★
12月18日 13:00
※★ナイトチケット
※開場は開演の30分前
※12月16日(金)19:00はLIVE・アーカイブ配信をします
■チケット料金(全席自由)
一般:前売り4800円(当日5000円)
学生U-18:3500円
★ナイトチケット:4300円
障がい割引:2500円
配信:2000円(映像配信チケットはPeatixにて販売、詳細は後日発表)
※学生U-18は、学生の方、18歳以下の方のための割引チケット。当日受付で学生証もしくは年齢を確認できるものをご提示ください。
※障がい割引は、障がい者手帳(身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳)をお持ちの方にお求め頂けるチケット。当日受付にて障がい者手帳をご提示ください。


2022年11月17日 (木) 11:37 | 編集
劇団劇作家主催12月公演 「日本の劇」戯曲賞2020佳作選出作品
平林たい子没後50周年記念
『世界が私を嫌っても』
脚本:有吉朝子(劇団劇作家)
演出:西本由香(文学座)
■あらすじ
明治38年、平林たい子は信州諏訪に生まれた。幼なじみの伊藤千代子と女学校へ進み卒業の夜、大作家を夢見て東京へ旅立つ。
「夢が無ければ死んだも同じ」と自らの信念に基づき行動するたい子。流浪の身となり我が子の死を経験する。林芙美子と本郷で共同生活、活動家となった千代子とも再会する。やがて流行作家に成長、夢を実現したかに見えた。しかし日本は戦争へ突き進み言論への弾圧が強まる。抵抗した彼女は捕らえられ病によってペンの持てない体となる。
世間には再起不能と思われたが敗戦後は文壇に復帰、「不死鳥」と称賛される。だが彼女の身辺に再び不穏な空気が漂うのだった…。
(この作品は実在の人物をモデルにしたフィクションです)
■会場:TACCS1179
〒161-0034
東京都新宿区上落合1-17-9
※西武新宿線「下落合」駅徒歩3分
※会場は地下にありエレベーター等の設備がありません。恐れ入りますが、車いすでのご入場が難しい旨あらかじめご了承ください。
■日時:2022年12月15日(木)~18日(日)
12月15日 14:00/19:00★
12月16日 14:00/19:00★
12月17日 13:00/18:00★
12月18日 13:00
※★ナイトチケット
※開場は開演の30分前
※12月16日(金)19:00はLIVE・アーカイブ配信をします
■チケット料金(全席自由)
一般:前売り4800円(当日5000円)
学生U-18:3500円
★ナイトチケット:4300円
障がい割引:2500円
配信:2000円(映像配信チケットはPeatixにて販売、詳細は後日発表)
※学生U-18は、学生の方、18歳以下の方のための割引チケット。当日受付で学生証もしくは年齢を確認できるものをご提示ください。
※障がい割引は、障がい者手帳(身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳)をお持ちの方にお求め頂けるチケット。当日受付にて障がい者手帳をご提示ください。
■チケット予約
・「カルテットオンライン」予約フォーム
https://www.quartet-online.net/ticket/wj4rqze
■予約・お問合せ:劇団劇作家
・mail:gekidangekisakka@gmail.com
① お名前②連絡のつくお電話番号③ご鑑賞日時、券種と枚数 を明記してください。
・phone:080-5498-5037
【ライブ配信について】
■ライブ配信の日時
2022年12月16日(金)19:00
■アーカイブ販売期間
2022年12月30日(金) 23:00まで
■アーカイブ視聴期間
2022年12月31日(土) 23:55まで
ライブ配信チケット購入はこちらから
https://peatix.com/event/3418363/view
■キャスト
小石川桃子(文学座)…平林たい子
小泉まき(俳協・中野成樹+フランケンズ)…伊藤千代子
越塚 学(文学座)…小堀甚二
近藤 隼(TCアルプ)…山本虎三
秦 由香里…林芙美子
辻本健太(スターダス・21Neu)…横山哲也
中嶌 聡…平林三郎
永野和宏(劇団新人会)…市ヶ谷大吉
西村壮悟…手塚緑敏
久行敬子(オフィスPAC)…平林かつ美
桧山征翔(CEDAR)…川上茂
森脇由紀(青年座)…円地文子
山本由奈(東宝芸能)…岡谷ミツ
(五十音順)
■スタッフ
照明 賀澤礼子
音響 井出比呂之(井出舞台音響)
衣装・美術 わだかよ(NAGOMIDAデザイン)
宣伝 わだかよ(NAGOMIDAデザイン)
配信 タナバタカナリア
演出助手 岩佐美紀
舞台監督 高橋淳一
制作 福山啓子(劇団劇作家)
■後援
信濃毎日新聞社・長野日報社・SBC信越放送・NBS長野放送
■協力
井出舞台音響・オフィスPAC・劇団新人会・CEDAR・スターダス・21Neu・青年座・タナバタカナリア・TCアルプ・東宝芸能・NAGOMIDAデザイン・俳協・MAパブリッシング ほか
(五十音順)
■お知らせ
本公演は感染症対策の観点から、ご来場頂くお客様に以下の事項をお願いしています。何卒ご理解とご協力をお願いします。
・入館される際、検温を実施します。検温にて 37.5℃ 以上の発熱が見られる方については 場内へのご入場をお断り致します。
・公演中に激しい咳や発熱など感染の疑いのあるお客様が発生した場合はご退席頂きます。
・ご来場の際は不織布マスク着用でお願いします。
・入り口にアルコール除菌スプレーを設置し、除菌にご協力頂きます。
・受付やトイレなどに並ぶ場合には、できる限り間隔を開けてお並び下さい。
・出演者への差し入れ・プレゼントは受け付けておりません。
・終演後の出演者・スタッフとのご面会はできません。
■劇団劇作家
ご観劇に際して、お問い合わせやご不明な点などありましたらご相談ください。
mail:gekidangekisakka@gmail.com
phone:080-5498-5037
HP https://www.gekisakka.net/


平林たい子没後50周年記念
『世界が私を嫌っても』
脚本:有吉朝子(劇団劇作家)
演出:西本由香(文学座)
■あらすじ
明治38年、平林たい子は信州諏訪に生まれた。幼なじみの伊藤千代子と女学校へ進み卒業の夜、大作家を夢見て東京へ旅立つ。
「夢が無ければ死んだも同じ」と自らの信念に基づき行動するたい子。流浪の身となり我が子の死を経験する。林芙美子と本郷で共同生活、活動家となった千代子とも再会する。やがて流行作家に成長、夢を実現したかに見えた。しかし日本は戦争へ突き進み言論への弾圧が強まる。抵抗した彼女は捕らえられ病によってペンの持てない体となる。
世間には再起不能と思われたが敗戦後は文壇に復帰、「不死鳥」と称賛される。だが彼女の身辺に再び不穏な空気が漂うのだった…。
(この作品は実在の人物をモデルにしたフィクションです)
■会場:TACCS1179
〒161-0034
東京都新宿区上落合1-17-9
※西武新宿線「下落合」駅徒歩3分
※会場は地下にありエレベーター等の設備がありません。恐れ入りますが、車いすでのご入場が難しい旨あらかじめご了承ください。
■日時:2022年12月15日(木)~18日(日)
12月15日 14:00/19:00★
12月16日 14:00/19:00★
12月17日 13:00/18:00★
12月18日 13:00
※★ナイトチケット
※開場は開演の30分前
※12月16日(金)19:00はLIVE・アーカイブ配信をします
■チケット料金(全席自由)
一般:前売り4800円(当日5000円)
学生U-18:3500円
★ナイトチケット:4300円
障がい割引:2500円
配信:2000円(映像配信チケットはPeatixにて販売、詳細は後日発表)
※学生U-18は、学生の方、18歳以下の方のための割引チケット。当日受付で学生証もしくは年齢を確認できるものをご提示ください。
※障がい割引は、障がい者手帳(身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳)をお持ちの方にお求め頂けるチケット。当日受付にて障がい者手帳をご提示ください。
■チケット予約
・「カルテットオンライン」予約フォーム
https://www.quartet-online.net/ticket/wj4rqze
■予約・お問合せ:劇団劇作家
・mail:gekidangekisakka@gmail.com
① お名前②連絡のつくお電話番号③ご鑑賞日時、券種と枚数 を明記してください。
・phone:080-5498-5037
【ライブ配信について】
■ライブ配信の日時
2022年12月16日(金)19:00
■アーカイブ販売期間
2022年12月30日(金) 23:00まで
■アーカイブ視聴期間
2022年12月31日(土) 23:55まで
ライブ配信チケット購入はこちらから
https://peatix.com/event/3418363/view
■キャスト
小石川桃子(文学座)…平林たい子
小泉まき(俳協・中野成樹+フランケンズ)…伊藤千代子
越塚 学(文学座)…小堀甚二
近藤 隼(TCアルプ)…山本虎三
秦 由香里…林芙美子
辻本健太(スターダス・21Neu)…横山哲也
中嶌 聡…平林三郎
永野和宏(劇団新人会)…市ヶ谷大吉
西村壮悟…手塚緑敏
久行敬子(オフィスPAC)…平林かつ美
桧山征翔(CEDAR)…川上茂
森脇由紀(青年座)…円地文子
山本由奈(東宝芸能)…岡谷ミツ
(五十音順)
■スタッフ
照明 賀澤礼子
音響 井出比呂之(井出舞台音響)
衣装・美術 わだかよ(NAGOMIDAデザイン)
宣伝 わだかよ(NAGOMIDAデザイン)
配信 タナバタカナリア
演出助手 岩佐美紀
舞台監督 高橋淳一
制作 福山啓子(劇団劇作家)
■後援
信濃毎日新聞社・長野日報社・SBC信越放送・NBS長野放送
■協力
井出舞台音響・オフィスPAC・劇団新人会・CEDAR・スターダス・21Neu・青年座・タナバタカナリア・TCアルプ・東宝芸能・NAGOMIDAデザイン・俳協・MAパブリッシング ほか
(五十音順)
■お知らせ
本公演は感染症対策の観点から、ご来場頂くお客様に以下の事項をお願いしています。何卒ご理解とご協力をお願いします。
・入館される際、検温を実施します。検温にて 37.5℃ 以上の発熱が見られる方については 場内へのご入場をお断り致します。
・公演中に激しい咳や発熱など感染の疑いのあるお客様が発生した場合はご退席頂きます。
・ご来場の際は不織布マスク着用でお願いします。
・入り口にアルコール除菌スプレーを設置し、除菌にご協力頂きます。
・受付やトイレなどに並ぶ場合には、できる限り間隔を開けてお並び下さい。
・出演者への差し入れ・プレゼントは受け付けておりません。
・終演後の出演者・スタッフとのご面会はできません。
■劇団劇作家
ご観劇に際して、お問い合わせやご不明な点などありましたらご相談ください。
mail:gekidangekisakka@gmail.com
phone:080-5498-5037
HP https://www.gekisakka.net/


2022年10月24日 (月) 20:31 | 編集
劇団劇作家10月公演リーディングミュージカル
『Killer Queens!』、おかげさまで無事に千秋楽を迎えることができました。
素晴らしいスタッフキャストの皆様。
ご来場頂いたお客様方と、配信をご視聴頂いたお客様方に、あらためて御礼申し上げます。
本当にありがとうございました!
なお、月末までアーカイブ映像で上演をご覧頂ける配信チケットを発売中です。
劇場での上演を見逃した方も、もう一度上演を観たい方も、ぜひご利用くださいませ。
■販売期間
2022/10/30(土) 23:00まで
■視聴期間
2022/10/31(日) 23:55まで
チケット購入はこちら
https://t.co/AhUQ2EBelj


『Killer Queens!』、おかげさまで無事に千秋楽を迎えることができました。
素晴らしいスタッフキャストの皆様。
ご来場頂いたお客様方と、配信をご視聴頂いたお客様方に、あらためて御礼申し上げます。
本当にありがとうございました!
なお、月末までアーカイブ映像で上演をご覧頂ける配信チケットを発売中です。
劇場での上演を見逃した方も、もう一度上演を観たい方も、ぜひご利用くださいませ。
■販売期間
2022/10/30(土) 23:00まで
■視聴期間
2022/10/31(日) 23:55まで
チケット購入はこちら
https://t.co/AhUQ2EBelj


2022年10月16日 (日) 09:35 | 編集
本日千秋楽を迎えます『KillerQueens!』のキャスト紹介、ラストを飾るのはこの方、岡田あがささんです。
劇中で「シュガー」と呼ばれるアシスタント役を演じる岡田さん。

お名前は存じあげておりましたし、観客席からは何度か拝見したことがあったのですが、現場をご一緒させて頂くのは今回が初めて。
舞台の上のあがささんはいつもゴージャスでクールでとてもカッコよかったので、実はお会いする前は少し緊張していました。
ですが今回ご一緒した岡田さんは、俳優として魅力的なことはもちろん、人としてもとても思慮深く優しい、素敵な方でした。
オンライン顔合わせの後で最初にメッセージを頂いた時、「シュガー」役を受けてくださった岡田さんが脚本をとても丁寧に愛をもって読んで下さっていることに、すごく励まされたことを覚えています。
その後の稽古でお会いした時も、「シュガー」役の方がこの本と人物にこんなに寄り添ってくれるなら、岡田あがささんになら「シュガー」を安心してお任せして大丈夫だと、そう思ったのです。
そして、私のその「大丈夫だ」と思ったその時の気持ちは、千秋楽の今日まで一度も揺らいだことはありません。
「シュガー」はコンテストの司会進行である「マスター」のアシスタントとして常に自分を殺し、「マスター」に言われた通り、望まれるとおりの役を演じています。でも彼女は意志のない人形ではないので、本当は自分のなかに輝く言葉や魂をもっています。
稽古、そして劇場での公演全てを通じて、岡田あがささんは常に真摯に「シュガー」を尊重されていました。
自分を殺しながら、ぎりぎりまで殺されながら、言葉や魂を失わなかった人物として、劇中の彼女を生かしてくれていました。
『KillerQueens!』は、私が今まで書いてきた脚本とは少し違ったアプローチを試みた作品です。
これまで私の脚本のスタート地点のほとんどは「自分の痛み」もしくは「自分の心や魂が共鳴することのできる他者の痛み」でした。
『KillerQueens!』にはプロトタイプともいえる脚本があるのですが、そこで私が女性のシリアルキラー達を登場人物に選んだのは、書き手の自分がいわゆる健全な社会から逸脱したり疎外された側の人間にシンパシーを覚えやすく、書きやすかったから、ということがあります。
そして「シュガー」は、プロトタイプだった頃の脚本にはまだ存在しなかった人物です。
ですが、そのプロトタイプ脚本を今回上演される『KillerQueens!』にリライトする時、私は私の想像や知識、共感がまったく及ばない場所、いわゆる「健全な社会」から脚本を見直すということをしてみました。
「健全な社会」のなかにある差別、特に性差別や不平等について。
自分が被害を受けたことをきっかけに勉強の機会をもったハラスメント問題について。立場の弱いものを搾取する構造の巧妙さと仕組み。相談を受け、案件に関わるなかで関心が高まったジェンダー平等やフェミニズム思想について。
自身の学びや知識が十分であるとは、まだまだいえないと思います。ですが、今の自分が出来る限り学び考え、女性キラー達が伝説の切り裂きジャックとならぶクイーンの座をめぐって争うというダイナミックな架空の設定のなか、「健全な社会」で彼女たちに起きたことを、丁寧に、繊細なものを積んでいくような気持で書いていきました。
そうしていくなかで「シュガー」という存在が浮かび上がってきました。
私が劇作に行き詰った時、読み返したり立ち返る本や言葉がいくつかあるのですが、そのなかにこんな言葉があります。
「もはや名前もわからなくなった人々を死者の世界に探しにいくこと、文学とはこれにつきるのかもしれない」
「道徳や法律では救われない人の心のためにアートというものは存在する」
劇中に登場する「シュガー」以外の女性は、皆名前の残っている女性キラーズです。
「シュガー」だけが名前がなく、誰でもなく、ゆえに彼女が劇中は「名前も、顔も、理由も奪われたまま殺されて、永遠に沈黙しなければならない女性」全てでもあります。
死者の世界へ探しに行っても、その人達の声を自分が代弁できるとは思いません。ただ、その人達にも声が、魂が在ったということは書きたいと思いました。
彼女達に声があったこと、それが失われたこと、それが失われることが顧みられなかったことへの思いをはせた時に、「シュガー」という、完全に架空の女性の言葉、同時に架空ということにされたけれど現実にいた、されているけれども現実にいる女性達へかける言葉が、自分なりに書けたのではないかと思っています
岡田あがささんが舞台でそれを声にした時、それは呪詛でもあり祝詞でもあり、すすり泣きでもあり爆発でもあり、彼方から響く声でもあり、今目の前で両手を広げている人間の叫びでもあり。
脚本に書かれた時はセリフだったものが、あがささんのその声を通した時、聞いた人がその人のハートや魂にそう形で受け取れる自由な詩になる瞬間を、何度も鮮やかに見せてもらいました。
本日が千秋楽で、残りが11:30開演と16時開演の2ステージ。当日券もございます。
「シュガー」について、そのすべてを劇場で観て頂きたいです。
劇場のプロセミアムを超えて客席まで、劇場の外、現実まで届きそうな、とどまらない歌声、風のような熱いハートと魂に触れてほしいと思います。


劇中で「シュガー」と呼ばれるアシスタント役を演じる岡田さん。

お名前は存じあげておりましたし、観客席からは何度か拝見したことがあったのですが、現場をご一緒させて頂くのは今回が初めて。
舞台の上のあがささんはいつもゴージャスでクールでとてもカッコよかったので、実はお会いする前は少し緊張していました。
ですが今回ご一緒した岡田さんは、俳優として魅力的なことはもちろん、人としてもとても思慮深く優しい、素敵な方でした。
オンライン顔合わせの後で最初にメッセージを頂いた時、「シュガー」役を受けてくださった岡田さんが脚本をとても丁寧に愛をもって読んで下さっていることに、すごく励まされたことを覚えています。
その後の稽古でお会いした時も、「シュガー」役の方がこの本と人物にこんなに寄り添ってくれるなら、岡田あがささんになら「シュガー」を安心してお任せして大丈夫だと、そう思ったのです。
そして、私のその「大丈夫だ」と思ったその時の気持ちは、千秋楽の今日まで一度も揺らいだことはありません。
「シュガー」はコンテストの司会進行である「マスター」のアシスタントとして常に自分を殺し、「マスター」に言われた通り、望まれるとおりの役を演じています。でも彼女は意志のない人形ではないので、本当は自分のなかに輝く言葉や魂をもっています。
稽古、そして劇場での公演全てを通じて、岡田あがささんは常に真摯に「シュガー」を尊重されていました。
自分を殺しながら、ぎりぎりまで殺されながら、言葉や魂を失わなかった人物として、劇中の彼女を生かしてくれていました。
『KillerQueens!』は、私が今まで書いてきた脚本とは少し違ったアプローチを試みた作品です。
これまで私の脚本のスタート地点のほとんどは「自分の痛み」もしくは「自分の心や魂が共鳴することのできる他者の痛み」でした。
『KillerQueens!』にはプロトタイプともいえる脚本があるのですが、そこで私が女性のシリアルキラー達を登場人物に選んだのは、書き手の自分がいわゆる健全な社会から逸脱したり疎外された側の人間にシンパシーを覚えやすく、書きやすかったから、ということがあります。
そして「シュガー」は、プロトタイプだった頃の脚本にはまだ存在しなかった人物です。
ですが、そのプロトタイプ脚本を今回上演される『KillerQueens!』にリライトする時、私は私の想像や知識、共感がまったく及ばない場所、いわゆる「健全な社会」から脚本を見直すということをしてみました。
「健全な社会」のなかにある差別、特に性差別や不平等について。
自分が被害を受けたことをきっかけに勉強の機会をもったハラスメント問題について。立場の弱いものを搾取する構造の巧妙さと仕組み。相談を受け、案件に関わるなかで関心が高まったジェンダー平等やフェミニズム思想について。
自身の学びや知識が十分であるとは、まだまだいえないと思います。ですが、今の自分が出来る限り学び考え、女性キラー達が伝説の切り裂きジャックとならぶクイーンの座をめぐって争うというダイナミックな架空の設定のなか、「健全な社会」で彼女たちに起きたことを、丁寧に、繊細なものを積んでいくような気持で書いていきました。
そうしていくなかで「シュガー」という存在が浮かび上がってきました。
私が劇作に行き詰った時、読み返したり立ち返る本や言葉がいくつかあるのですが、そのなかにこんな言葉があります。
「もはや名前もわからなくなった人々を死者の世界に探しにいくこと、文学とはこれにつきるのかもしれない」
「道徳や法律では救われない人の心のためにアートというものは存在する」
劇中に登場する「シュガー」以外の女性は、皆名前の残っている女性キラーズです。
「シュガー」だけが名前がなく、誰でもなく、ゆえに彼女が劇中は「名前も、顔も、理由も奪われたまま殺されて、永遠に沈黙しなければならない女性」全てでもあります。
死者の世界へ探しに行っても、その人達の声を自分が代弁できるとは思いません。ただ、その人達にも声が、魂が在ったということは書きたいと思いました。
彼女達に声があったこと、それが失われたこと、それが失われることが顧みられなかったことへの思いをはせた時に、「シュガー」という、完全に架空の女性の言葉、同時に架空ということにされたけれど現実にいた、されているけれども現実にいる女性達へかける言葉が、自分なりに書けたのではないかと思っています
岡田あがささんが舞台でそれを声にした時、それは呪詛でもあり祝詞でもあり、すすり泣きでもあり爆発でもあり、彼方から響く声でもあり、今目の前で両手を広げている人間の叫びでもあり。
脚本に書かれた時はセリフだったものが、あがささんのその声を通した時、聞いた人がその人のハートや魂にそう形で受け取れる自由な詩になる瞬間を、何度も鮮やかに見せてもらいました。
本日が千秋楽で、残りが11:30開演と16時開演の2ステージ。当日券もございます。
「シュガー」について、そのすべてを劇場で観て頂きたいです。
劇場のプロセミアムを超えて客席まで、劇場の外、現実まで届きそうな、とどまらない歌声、風のような熱いハートと魂に触れてほしいと思います。


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