2007年09月22日 (土) 01:33 | 編集
篠原です。今、ロンドンにいます。
何しにロンドンまで来ているかと言いますと、研修です。この4年間、小学校で続けてきた演劇(ドラマ)教育や、子ども達のための演劇について、本格的に思いっきり勉強するつもりで来ています。
今日でちょうどロンドンについて10日になりますが、着いた翌朝から時差呆けで4時前に起きてしまうので、「どうせ起きちゃうなら勉強しよう」と、イギリスの児童青少年演劇について書かれた(英語の)本を読んだり、英文法の復習をしたりしてしまいました。 演劇専門の本屋に行って、児童演劇の名作や新作の戯曲を買ったり、大学のガイダンスを説明する教授の声を録音して、家に帰って繰り返し聞いて書き取ったり、お世話になる子供劇場で早速、来年の新作の台本をお借りして読んで、翌日には演出家に感想を話したり、その劇団に日本から来る美術家の方を空港にお迎えする役を自分から買って出たりと、自分で書いていても自分がしているとは思えないくらい頑張れています。しかも、勉強が楽しいんだ、これが! 勉強していていいって、本当に嬉しい! もしかしたら勉強というのは最高に面白い遊びなのかも知れないと、改めて思い始めています。
生活を整えたり(携帯を英国内使用にしたりネット環境を整えるのも辞書だよりですからー)、自炊もしているので(料理は楽しいんだけどね)、観たい芝居もたくさんあるしと、勉強だけしていられない日もあるのですが、それでも英語の戯曲をこの忙しい10日間に3作品読めたのは新記録です。(なーんて、子どもの芝居で台詞は易しいし、時間も短いのばっかりなんですけどね。でも、シンプルで美しく切ない言葉には、国を超えて泣けます)。
「耳が英語になれる」とよく言いますが、着いた日には地下鉄のアナウンスで「マインドギャッピー」にしか聞こえなくて「何言ってんのかなぁ?」と思っていた言葉が、「マインド・ギャップ・プリーズ(段差(すき間)にお気を付け下さい)」と聞こえた瞬間には小躍りしたくなりました。単純ですねー、私。
すき間には本当に気をつけなければいけません。私は子ども劇場の近くにあるカフェに行こうとして、足下にあるアーティスティックな水路に気付かず、まさに水路のすき間に足を挟んで思いっきり転んでしまいました。どこも何ともなかったのですが、道行く優しいロンドンっこ達に「オーライ?」と声をかけられ続けました。超、恥ずかしかったです。
「篠原、ロンドンでもやってんじゃねーよ」という悪友達の声が聞こえてくるようでした。
さて、ただいま、7時30分。外はまだ明るい。今日はもう大学の宿題を一つ終わらせたし、この間ナショナルシアターで観て、やっていることはものすごく面白かったのに、若者言葉の連発で言っているのかはさっぱり分からなかった芝居の戯曲を読んでみようかな。
それにしても、ナショナルシアターでは、新作の戯曲が必ず出版されて売っていることはありがたいです。昨日読ませていただいた子ども劇場の新作も、上演は来年の三月です。稽古は来週、一週間だけ、「作家のため(台本を磨き上げるため)に」俳優もスタッフも集まります。本格的な稽古は1月から(そこからでも二ヶ月!)ですが、その四ヶ月も前に、「ホンのために集まる」ということに驚きました。
劇作家を育てる演劇環境が整っているというのは、こういうことをいうのかもしれないと、その一部を垣間見た気がします。
次は、「恐るべし、ロンドンの地下鉄」について書こうと思います。
何しにロンドンまで来ているかと言いますと、研修です。この4年間、小学校で続けてきた演劇(ドラマ)教育や、子ども達のための演劇について、本格的に思いっきり勉強するつもりで来ています。
今日でちょうどロンドンについて10日になりますが、着いた翌朝から時差呆けで4時前に起きてしまうので、「どうせ起きちゃうなら勉強しよう」と、イギリスの児童青少年演劇について書かれた(英語の)本を読んだり、英文法の復習をしたりしてしまいました。 演劇専門の本屋に行って、児童演劇の名作や新作の戯曲を買ったり、大学のガイダンスを説明する教授の声を録音して、家に帰って繰り返し聞いて書き取ったり、お世話になる子供劇場で早速、来年の新作の台本をお借りして読んで、翌日には演出家に感想を話したり、その劇団に日本から来る美術家の方を空港にお迎えする役を自分から買って出たりと、自分で書いていても自分がしているとは思えないくらい頑張れています。しかも、勉強が楽しいんだ、これが! 勉強していていいって、本当に嬉しい! もしかしたら勉強というのは最高に面白い遊びなのかも知れないと、改めて思い始めています。
生活を整えたり(携帯を英国内使用にしたりネット環境を整えるのも辞書だよりですからー)、自炊もしているので(料理は楽しいんだけどね)、観たい芝居もたくさんあるしと、勉強だけしていられない日もあるのですが、それでも英語の戯曲をこの忙しい10日間に3作品読めたのは新記録です。(なーんて、子どもの芝居で台詞は易しいし、時間も短いのばっかりなんですけどね。でも、シンプルで美しく切ない言葉には、国を超えて泣けます)。
「耳が英語になれる」とよく言いますが、着いた日には地下鉄のアナウンスで「マインドギャッピー」にしか聞こえなくて「何言ってんのかなぁ?」と思っていた言葉が、「マインド・ギャップ・プリーズ(段差(すき間)にお気を付け下さい)」と聞こえた瞬間には小躍りしたくなりました。単純ですねー、私。
すき間には本当に気をつけなければいけません。私は子ども劇場の近くにあるカフェに行こうとして、足下にあるアーティスティックな水路に気付かず、まさに水路のすき間に足を挟んで思いっきり転んでしまいました。どこも何ともなかったのですが、道行く優しいロンドンっこ達に「オーライ?」と声をかけられ続けました。超、恥ずかしかったです。
「篠原、ロンドンでもやってんじゃねーよ」という悪友達の声が聞こえてくるようでした。
さて、ただいま、7時30分。外はまだ明るい。今日はもう大学の宿題を一つ終わらせたし、この間ナショナルシアターで観て、やっていることはものすごく面白かったのに、若者言葉の連発で言っているのかはさっぱり分からなかった芝居の戯曲を読んでみようかな。
それにしても、ナショナルシアターでは、新作の戯曲が必ず出版されて売っていることはありがたいです。昨日読ませていただいた子ども劇場の新作も、上演は来年の三月です。稽古は来週、一週間だけ、「作家のため(台本を磨き上げるため)に」俳優もスタッフも集まります。本格的な稽古は1月から(そこからでも二ヶ月!)ですが、その四ヶ月も前に、「ホンのために集まる」ということに驚きました。
劇作家を育てる演劇環境が整っているというのは、こういうことをいうのかもしれないと、その一部を垣間見た気がします。
次は、「恐るべし、ロンドンの地下鉄」について書こうと思います。
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