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劇団劇作家ブログ
現在、劇団劇作家に参加している劇作家がお送りする日常のあれこれ
上半期の芝居など
2011年08月22日 (月) 04:57 | 編集
年々悪化する金欠状態のせいもあって、今年はほとんど芝居を見に行っていない気がします。そんな中で、もう季節は夏から秋へと動き始めています。
そこで、大震災以降に見た数少ない芝居の中からいくつか選んで振り返ってみようかと思います。(ベストという意味ではまったくありません。)


4月に、新国立劇場で『ゴドーを待ちながら』を見ました。不条理劇の古典で、あまりに有名な芝居ですけど、よく考えたら一度も上演は見たことがなかったから。そして、思ったことは「長い!」。戯曲を読んだ時は、それほど長いと感じなかったのに、実際に舞台で見たらすんごく長く感じちゃいました。出ていた役者さんも素敵だったし、不思議なワクワク感も味わえたのに、やっぱ2幕で2時間超えは長かったです。(逆に、同じ月に花園神社で見た唐組『ひやりん児』は、2幕あったのに1時間15分で「短っ!」でした。)


5月には、新橋演舞場で『敵討天下茶屋聚』の通しを見ました。今まで有名な歌舞伎作品はけっこう見てきたつもりだったけど、これまたなぜか初めてでした。今回の上演は、松本幸四郎さんが、話の中心となる悪役の二人を演じることで、この二役を一人の役者がやるのは天保以来というのが話題でした。ストーリーは、歌舞伎らしくかなり無理矢理なとこもあったけど、時代と世話それぞれの色(←おおざっぱにいうと、時代劇掛かった様式的な演技と、当時の現代劇っぽいリアルな演技)を持つ二役を演じ分けた幸四郎さんは魅力的だったし、歌舞伎の持つパワーを感じました。


7月に、紀伊国屋サザンシアターで劇団民藝『帰還』を見ました。坂手洋二氏の新作ですが、民藝所属の最高齢役者である大滝秀治さんが85歳という年齢で主役を張ることでも話題になりました。この芝居では、やっぱり大滝秀治さんのパワーに驚きました。まず、他の数人の役者さんより声がはっきり聞こえるんです(滑舌とかだけじゃなく声量も)。そして、後半は、かなりアクションシーン的な場面もありましたが、凛とした存在感がある。凄いなあって思いました。


最初にも断ったように、今回感想を書いてみた芝居は、ベストという意味じゃないですけど、それぞれに印象的な芝居でした。


最後に、これは映画なんですけど、遅まきながら見た『ミツバチの羽音と地球の回転』(鎌仲ひとみ監督)は、物凄く心に響きました。


校倉 元
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