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劇団劇作家ブログ
現在、劇団劇作家に参加している劇作家がお送りする日常のあれこれ
「ガチゲキ!!」終了
2011年10月18日 (火) 12:28 | 編集
ご無沙汰です。坂本鈴です。「ガチゲキ!!」無事に終了いたしました!
見に来てくださった方、応援してくださった方、本当にありがとうございます。


なんて、結構大昔のはなしになりつつありますね。今更になってしまってすみません。
黒川さんもブログに書いてらっしゃいましたが、坂本鈴率いるだるめしあん企画は一般投票全勝にて一般審査賞受賞。黒川さんの作品で参加したクロカワタナカ&Co.は審査員絶賛での特別審査員賞受賞でありました!
劇団劇作家のダブル受賞。びっくりです。篠原さん!メンツはまもりましたよー。
そしてそんな我々は二人とも次回の劇読み!に参加です。
ぜひいらしてくださいませ★


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詳しくはこちら>>


と、陽子さんと全く同じ形式での宣伝をしたところで、「ガチゲキ!!」についてふりかえりたいところなんですが、正直、思うことが色々ありすぎて、全然言葉にならないのですよね。3週間以上たちまして、気持ちはいい加減「劇読み!」に切り替えなくてはいけないところだというのに、とりあえず、まだ毎日「ガチゲキ!!」の夢で目が覚めます。だいたい事務について、怒られている、とか、追われている、とか、失敗する、という夢を・・・。
実際はそんなとりかえしのつかない大失敗、ということは無かったのだけれど、小さな失敗はもう山ほどあって、いろんなひとが協力と我慢をしてくださって、なんとかなった、という感じですた。関わってくださった全ての方に、土下座です。そして感謝感謝です。


でも今回、1年以上かかって陽子さんとかと企画してやってみたわけですが、企画首謀者としての感想としては、やりたいことはやれました!という思いです。
やり終わって思ったのですが、たぶんちょっと高校演劇大会のようなことをやりたかったんだと思うのです。1日に6作品ぐらいガンガンやって、勝ち負けがハッキリして、敵同士だけど仲良くなる演劇祭。そういうの、大学生になるとめっきりなくなってしまうので。大人になると、自分の世界で完結できる環境に身を置くことだってできるので。
敵はおおむね自分だし。勝ったり負けたりってほど、シンプルではないし。演劇は、どんどん「仕事」になるし。「劇団」とかも世界が閉じていく感じもあるし。


でもなんかそういうのではなくて、もっと、終わらない文化祭みたいなものではなかったか、演劇って。


いや、たぶん、そうではないんだけど。
いや、でも、15歳の頃はそういうもんだとおもっていたわけで。
そういうのも大事にしたかった。


ガチゲキ!!は、蓋をあけたら文化祭というよりは勝ち負けはっきりしてて雰囲気としては体育祭みたいだったけど、でも、これがやりたいことだったんだと思う。負けたくないから相手の劇団のことが気になって仕方がない、というのがいいところ。青春だった。


きっと15歳のわたしがみたら、大人になって演劇するのも楽しそうだなあ、とおもったことだろうし、いろんな劇団の主宰や演出家と仲良くなったし、またやりたいし。
それに、小菅先生から「演劇に勝敗をつけられないなんて嘘で、演劇のはじめはコンペ形式だった」と言ってくださったりして、なんか、こういう風に演劇をやりたいな、というそういう思いは、そんなに、的外れでは無かったんだな、と思って、嬉しかった。
きっと、夢がひとつかなったのだとおもいます。


あと、争う相手が本当に良かった。
色々反省点はあるけれども、結局面白い演劇が沢山並んでるフェスができれば成功だよねってことですね。ひとつひとつ書いていきたいくらい、みんなすげ面白かった。審査員の方々の審査と講評もべらぼうにすてきで、みなさん「レベルの高いフェスティバルでした」と言ってくださった。嘘ではないと思う。
「おもしろさ」とかいうことであれば、どれも違う角度で突出してキラキラり。

なんつーか、どこもマネできない感じ。かっこよさや、エネルギーや、トリッキーさを。
そして「レベル」という意味では平均点をぐんっと底あげたのはやっぱ黒川陽子ちゃん。チャレンジしとるスケールがでかい、そのうえやっばい完成度。まぢかよ。
当然といえば当然のように審査員賞はクロカワタナカ&Co.でした。が、とてもとても上演するのが難しい戯曲でしたから、アレをちゃんとひとつの作品として完成させた演出の田中さんと、すばらしい俳優陣達の手腕もすげえ。


首謀者としては、ほんとこういうチームが集まってくれてなによりだったし、参加者としては逃げ出したくてどっきどきだった。そんな感じ。
だるめしあん企画の主宰としては、思いがけない結果だったので、「やったー!!」というより、なんかオロオロしてしまっていたのですが、時間がたって、すこしずつ、自分のことをすこし信じてみよう、と思ってきました。
人生で初めての一等賞なので。じわじわと、嬉しく思います。コンテスト形式でのフェスということで、自分の弱点や、敵わないというところが沢山自覚的になって落ち込みまくりだったのですが、とにかく、居酒屋のようではありますが「お客さんのために」というのを合い言葉にしていたので、お客様に届いたことが、とても励みになりました。
ようやくスタートライン、という気持ちですが、なにぶん良いスタートがきれたので、びびらずがんばろうと思います。


そんなわけで、ガチゲキ、またやりますよー。陽子さんと企画中。
ってそのまえに劇読みですけどね。
なんと来月から稽古です。いろいろやばい。がんばります。


劇読み、ガチゲキ、だるめしあん企画、引き続き諸々よろしくお願いいたします。


坂本鈴
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