2012年06月02日 (土) 20:14 | 編集
マグロのコロッケを作るという夢を見た。
マグロのコロッケと、球体のコロッケ。それを私は近々開催される国民的料理コンテストに出品しようと画策していた。
でも、母がテレビでテニスのアニメ番組を見ていて、コンテストがなかなか始まらない。
その間もコロッケは冷めてくわけで、母が早くチャンネルを替えてくれないかと、やきもきするという夢だった。
ここで重要なのは、「母がチャンネルを替えないと料理コンテストが始まらない」ということ。
料理コンテストは別のチャンネルで決まった時間から勝手に放送されるのではなく、母がチャンネルを替え、いわばテニスのアニメが「どいた」瞬間に、まさに目の前のテレビを舞台に開催されるのだった。
また、私は自作のコロッケをそのコンテストに出品しようとしていたわけで、コンテストが始まる際には、自宅の茶の間からそのテレビの中へ臆面もなく入っていくつもりらしかった。
テレビ番組でさえ「いま・ここ」にあるということにしてしまう、夢のイマジネーション。
先日、『わが町』の勉強会をした際に、「舞台上で起きていることは確固とした別の時間に起きていること」という近代の常識を破壊するために、様々な工夫が凝らされているということを習ったが、もし観客が夢のようなイマジネーションの持ち主ばかりだったら、ワイルダーもやり甲斐がないんじゃないかと思った。
黒川陽子
マグロのコロッケと、球体のコロッケ。それを私は近々開催される国民的料理コンテストに出品しようと画策していた。
でも、母がテレビでテニスのアニメ番組を見ていて、コンテストがなかなか始まらない。
その間もコロッケは冷めてくわけで、母が早くチャンネルを替えてくれないかと、やきもきするという夢だった。
ここで重要なのは、「母がチャンネルを替えないと料理コンテストが始まらない」ということ。
料理コンテストは別のチャンネルで決まった時間から勝手に放送されるのではなく、母がチャンネルを替え、いわばテニスのアニメが「どいた」瞬間に、まさに目の前のテレビを舞台に開催されるのだった。
また、私は自作のコロッケをそのコンテストに出品しようとしていたわけで、コンテストが始まる際には、自宅の茶の間からそのテレビの中へ臆面もなく入っていくつもりらしかった。
テレビ番組でさえ「いま・ここ」にあるということにしてしまう、夢のイマジネーション。
先日、『わが町』の勉強会をした際に、「舞台上で起きていることは確固とした別の時間に起きていること」という近代の常識を破壊するために、様々な工夫が凝らされているということを習ったが、もし観客が夢のようなイマジネーションの持ち主ばかりだったら、ワイルダーもやり甲斐がないんじゃないかと思った。
黒川陽子
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