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劇団劇作家ブログ
現在、劇団劇作家に参加している劇作家がお送りする日常のあれこれ
先輩の話を聴く
2013年01月17日 (木) 14:01 | 編集
猛吹雪の日に、劇団の若手とともに青年劇場創立メンバーの小竹伊津子の家へ行っていろいろお話を聞いた。
晩年の土方与志の話を聞くのが目的だった。戦後すぐ、北九州の若松のアマチュア劇団で土方与志が演出をし、その時地元の小説家、火野葦平の彼女とねんごろになった。それを火野が「あひる座」という短編に書いた(恨みをこめて?)。そこに書かれていることは真実だと思うかどうか、などなどいろいろと話を聞いた。「まあ女には甘かったわね」とスッパリ。でも頭ごなしに役者を怒鳴りつけるようなことはしなかった。場面の情景を細かく説明するなど、役者がイメージをはっきり持つように援助した。見た目は貴族的で言葉は女言葉に近かった(~でしょ、とか)けど中身は庶民的で赤提灯で飲むのが好きだった。etcetc。
生きた土方与志に会ったことのある人はますます少なくなってきた。今のうちに、文字面だけでない生身の姿を幾分かでも先輩たちから聴きとりたい。
お話のあとは、みんなでカレーライスをご馳走になりながら、劇団創立の頃の話を伺った。古い写真も見せていただいた。お金も何もなく、情熱だけを頼りに、喧嘩ばかりしていた頃。何かを立ち上げる時の話はいつ聞いても面白い。
福山啓子
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