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劇団劇作家ブログ
現在、劇団劇作家に参加している劇作家がお送りする日常のあれこれ
お茶と芝居
2014年03月14日 (金) 16:23 | 編集
 『劇読み』のお祭りが終わって一か月半。日常が戻ってきたが、3.11の日がまた来て、またあたふたと気持ちが騒ぐ。茫然としてまた時間だけが過ぎていく。


 子供の頃からお茶に親しんできた。母が好きだったので自然にお稽古に通うようになったのである。近年、時間に余裕の出てきた友人と時々、お茶を楽しむ。誰かの家であったり、桜の季節には公共の茶室を借りたり。
 お茶は本来はお茶事を指す。食事をだし、そのあと主菓子いただき、濃茶を飲む。席を改めて前席と違ってリラックスした席で干菓子をいただき薄茶を飲む。歓談もできる。
 私たちはただお菓子とお茶を楽しんで一日過ごす。亭主(もてなす方)は自分のもっている道具の中でその日にあったお軸、花入れ、花を選ぶ。花屋に売っている花ではないので苦労する。空き地の花、ご近所の花。水差し、茶碗、茶入れ、棗、建水、茶杓など、その日にあった物を選ぶ。みな、道具もちではないので自分の範囲で精いっぱいの用意をする。当日は亭主はお掃除をして、お香をたいて、打水をして客を待つ。客は亭主の心遣いを感じ、感謝の気持ちでお茶をいただく。お茶は亭主とお客の気持ちが通ってはじめて成立して至福の時間を過ごす贅沢なライブである。


 劇場で思う。笑ってくれる泣いてくれる観客がいてそこに素晴らしい芝居が生まれる。芝居の世界を堪能できる。最近、劇場に行くたび、緊張する。いい観客になろう。皮肉っぽい批評家であった自分を日々反省する昨今である。


佐藤喜久子
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