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劇団劇作家ブログ
現在、劇団劇作家に参加している劇作家がお送りする日常のあれこれ
書き直しの終わるとき
2017年11月20日 (月) 07:50 | 編集
書き直しても書き直しても続く書き直しの、何度目かの書き直しが脱稿した。きっとまた書き直しは続くのだろうけど。
昔、ある、大好きな劇作家さんから、「早く書きあげるから書き直しになるんだよ。」という、実に的確なアドバイスを受けたことがある。それが有効かどうかはおいとくとしても、もはや、「書き直しが終わることは永遠にないのではないか」と思う心境が続くと、自然と頭に、詩が浮かぶ境地に至る。

書き直せど書き直せど、わが芝居終わらず、じっと壁を見る

書き直しても、ひとり

らくになりたい、えんじぇるになりたい

この赤丸のカレンダーのしたに、
ひとつのパソコンをおくがいい
まるのプレッシャーにたえかねて、
パソコンはひとりでに書き出すだろう…
(ああ、そうなったらいいのに…)

高校時代に友だちと遊びでやった心理テストで、困難に立ち向かうときのタイプとして「空想に頼る現実逃避」と出て爆笑したが、その癖はまだかなり残っている。今、もしも私にタイム・マシンがあったら、未来に行って自分の芝居の初日を見て台本を書くのに…! なんだろう、このパラドックス。
「書き直しの終わるとき」って短編小説が書けそうですが、もし、本当に、いつの日か、この書き直しが終わる、奇跡のような日が訪れたなら、思いっきり、ボランティアがしたい…!
東北に行きたい、マザー・テレサの家で手で洗濯して、子どもたちをだっこしたい…! 
という夢を語ったら、劇作家の黒川陽子さんに、「欲望が清いですねー」と言われる。さすが黒川さん、言葉選びが秀逸すぎです!

さて。短い「脱稿と書き直しの間」。本を読もう、芝居を観よう、映画を見よう。

篠原久美子
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